Comicron's Words

「我が技術の結晶!血漿とは違うからしてあしからず!とにかく五十二時間を費やして築き上げられた
この人造人間の雄姿を見よ!」(無謀編CP202)
コミクロンの性格を印象づけた見事な一言。はぐれ旅Eで治癒魔術が得意な事を示唆したレティシャの台詞があったが、
コミクロンがこのような性格だとは、当時誰も予想しなかっただろうな。( ̄  ̄;)

「ふっ、我が人造人間二十二号。名付けて『コルチゾン君』の威力に戦慄するがいい。なにしろ―」
「名前の由来が副腎ホルモンの一つなんだからな!」(無謀編CP204)
ちなみに、キリランシェロの返答は「だからなんじゃぁぁぁぁっ!」。…同感。

「このドーパミン君の画期的な―」
「ああ、そうそう。エストロゲン君だった。とにかくこいつの画期的な性能を聞けば、お前とて感動に打ちふるえ、
なぜあの時クロスボウに己の身を捧げなかったのか、涙を流し悔やむに違いないぞ」(無謀編CP208)
ドーパミンは脳内麻薬。エストロゲンは何なのだろう?まぁ、つまり二十二号ともなると名前を覚えきれないと言う事だな。

「ほう、まあアイデアを出すことに知識は必要ないからな。お前のアイデアでも聞く価値はあるだろう。
優れた知能の持ち主は、それをなんとか使えるレベルに持っていくことが仕事さ。俺のことだけど。
まあ、自分の知能が劣っていることを気にすることはないぞ、キリランシェロ―人格の重さと知能に明らかな
格差があることを、個性と呼ぶならばお前はとっても個性的さ。で?」(無謀編CP213)
コルチゾン君についての長い説明の後の台詞。前半は正論だが、「俺のこと〜」以下は明らかに間違ってると思うのは私だけではあるまい。

「いいか、この人造人間二十二号、ミルクカゼイン君は、なんとアタッチメント方式なんだ!」(無謀編CP214)
コルチゾン君の名前第三弾。ミルクカゼインは文字どおり牛乳に含まれる。まったく、副腎ホルモンは何処へ行った?

「確かに俺も、そういう輩には辟易さ。だって暴走してるもんな」
「なにっ!?……しかしそれにしては、ほめていなかったように聞こえたんだが……」(無謀編CP216)
研究に没頭するあまり暴走する輩についての台詞。台詞の間にキリランシェロの「あんたのことだ!あんたのっ!」と言う台詞が入る。
しかし、自信過剰も此処まで来ると立派。

「ふざけるなっ!俺は認めないぞ!そのよーな単なるスポーツ用品を『装置』だなんてっ!歯車様の罰が当たるからなっ!」(無謀編CP228)
隣のページの挿し絵が印象的な台詞。キーワードは歯車様。世界広しと言えど、歯車様を信仰しているのはこの男だけだろう。

「ふっふっ。お前の宣戦布告、俺は聞いたぞ。だが俺には既に、次なる発明のアイデアがあるのだ……」
「そうだ」
「ふっふっふっ……今までは、かろうじてお前に勝利を与えてきたが、こいつの出現によってそのバランスは一気に崩れ去るぞ」
「いいか、キリランシェロ―今度は実に画期的だ。なにしろ中に人間が入っているんだからな」(無謀編CP231〜)
こうして並べれば分かり易いが、実際は各台詞の間にハーティアの泣き言が入っているので訳が分からない会話になっている。
目的が手段と入れ替わる、科学者の典型的症状に見事にかかっている。

「はっは。分かってないなぁ、ティッシは」
「先週、用水路爆破の件で既に載ったから、一週間続けて同じ教室の記事は載せないさ」(無謀編CP233)
含み笑いの「ふっふっ」がレティシャの前では「はっは」になる。あまり意味はないが、実はなかなか重要なポイントだ。
牙の塔の壁新聞についても説明しているが、「用水路爆破」とはいったい何があったのだろうな。

「ゆ、有料学生?なんかしらんが金は払うぞ、ティッシ」(無謀編CP236)
この後、レティシャに警棒のようなもので顔面を思い切り打たれ、昏倒する。この台詞をレティシャに対する好意ととるか、只の笑いととるか…。

「気のせいだろ。とにかく、彼女については俺はそう思うのさ」
「気のせいだろって言っただろ。だいたいお前、もうちょっとゆっくりしゃべってくれよ。この前のティッシのパンチで、
頭蓋骨がずれたような気がするんだ。頭がじんじんしてさ。折れた鼻はもとにもどったけど」
「そーだそーだ。ほんのちょっと髪と足が長いからと調子に乗りやがってあのアマ!」
「自分のことを女神だとでも思ってるんだろう!俺は知ってるぞ、この前の休日のことだが、彼女がこっそりひとりで
芋食ってやがって、部屋でぶーぶー―」
「気のせいだろって言っただろとも言ったぞ」
「ほれ、俺が気のせいだろって言っただろとも言ったぞと言った通りだっただろが」(無謀編CP242〜)
まぁ、コミクロンの台詞のみ抜き出したので、内容が良く分からなくなっているが、気にせぬように。
「そーだそーだ〜」以下はかなり微妙な所。気になる女性に対して憎まれ口を叩きたくなる、少年らしい行動。
コミクロンは17歳のはずだが、精神年齢が低く思える。「俺は知ってるぞ〜」以下は問題発言。
この事を知っているからには、休日、彼女の部屋に行ったに違いない。今流行りのストーカーのようだ。これだから科学者と言う人種は…( ̄ー ̄)

「ま、まあそのよーに空とぼけるつもりならそれもいいだろう。言っておくが、今回の人造人間第―ええと、多分二十三だか二十四号は、
今までの物に輪をかけて凄まじいぞ。大工道具を貸してくれた用務員さんも、なかなかよくできてるって言ってくれたしな。
あの気難しいキャシイ爺さんがほめるなんて、滅多にないことだぞ」
「今回の特徴は、その機動性だ―軽いから、ひとりでも押して運べる。さらには、毎度のことではあるが、
その攻撃性!前述した特徴、つまり軽量化したことにより、持ち上げて振り回しても、あまり疲れなくなった。
これにより、連続攻撃が可能になったわけだ。この革新的な―」
「ああああああっ!?またもや俺の作品が、あのよーな原始的な兇器によって不条理に破壊されるとはぁぁぁっ!」(無謀編CP246〜)
今度は名前のみならず、何号かすら忘れている。ちなみに24号が正解。ただ、人間が入ると言うアイデアはどうした?
キャスター付きで一人で運ぶことが可能だったが、キリランシェロの駄作破壊装置パート2によって破壊された。

「ふっ。分かっておらんなキリランシェロ。民衆を永遠に沈黙させうる圧政などというものは存在せんのだよ」
「あ、ち、ちょっと待てキリランシェロ。いくらなんでもお前、力の入れ過ぎっていうか―お前、
実は先輩に対する敬意とか尊敬とか、そーゆうのないだろう!」(無謀編CP248)
まぁ、私がキリランシェロの立場でもこうするだろうな。コミクロンに対して敬意や尊敬の念を持てと言われても、それは無理だ( ̄  ̄;)

「コンビネーション2−7−5!」
「人を倒すのに、余分な熱と衝撃波を撒き散らす必要はない……これを分かっていないとは、かの死の絶叫もしょせんは凡人だな!
実に泥臭い!人を倒すには、一瞬電流を流し、神経を麻痺させるだけでも十分なのさ!というわけでキリランシェロ、
権力を笠にこの天才を弾圧しようとした悪魔はどうなった!?」(無謀編CP254)
いや、なかなか特殊な音声魔術を使う。キリランシェロもそうだが、なにゆえ、これほど無用に長い台詞にするか。
私の予想では、コミクロンの事だから、「2−7−5」の部分は毎回違うとみた( ̄ー ̄)
しかし、レティシャを傷つけない様に電流の魔術にした、と言うのは考え過ぎか…?。
この後、彼の自論はレティシャに見事に否定される。

総評:
本編では死んでしまい、プレオーフェンでしか活躍が期待できなくなってしまった不遇の男。
未だ無謀編Cでしか登場していない。ちなみに、はぐれ旅Iを読んでから、この話を読むと非常に面白い。
男にも関わらずお下げ、しかも背が低い、と言う事から某所で婦女子のネタにされている。
コミクロンの死を機に塔を出たコルゴンも気になる。是非一度、二人の関係を話にしてもらいたい物だ。