平成31年1月1日(火)
発行者:藤田浩雄
第 232 号

己亥(檀信徒 齋藤節子さまの作品)
謹んで新年の御祝詞を申し上げます
今年の干支は12番目「己亥(つちのと・い)」です。「己」は明るい中天の太陽、「亥」は暗闇の新月を象徴しているそうです。そして、今年は2回、日食が観測できる非常に貴重な年だそうです。
亥(いのしし)は「無病息災」の象徴としての意味合いがあります。良い所は人間関係を大切にして正義感が強く、やると決めたら「猪突猛進」で一気にやり遂げ、芯が強く、よほどのことが無い限り挫折をしない。また、無口で意思表示が苦手な面が多少あり、自分にも他人にも厳しい部分があり、チームプレイより個人プレイを得意とする。さらにお人好しで、人を信じやすく、騙されても謝れると許し、また同じ人に騙されるという部分もあるので注意が必要です。責任感の強さと忍耐力の高さから、限界まで頑張ってしまうので、適度に自分を労ることが大切とのこと。
 
昨年は、夏は日本全国各地で真夏日の猛暑が続き、また草津白根山爆発(1月)、列島大寒波・豪雪襲来(1.2月)、西日本大豪雨災害(7月)、四国・近畿縦断の大型台風21号(9月)、北海道震度7による道内全域の停電(9月)など、日本列島で自然災害が多発しました。各被災地の皆さん方は、いまも苦しみ、悲しみに耐え、黙々と頑張っております。それを私たちは日々忘れることなく「絆」を強くしていかなければならない。
 
曹洞宗(禅宗)では元旦から三ヵ日間、日本全国の各寺院で「大般若祈祷会」という『三朝祈祷』のご祈祷を修行します。 新しい年を迎えて、現世の平穏無事を祈願し、檀信徒皆様方の家内安全、身体堅固、無病息災、商売繁盛、諸縁吉祥であることをお祈り致します。
正月早朝三ヵ日間、林昌寺ご本尊さま(聖観音菩薩)に檀家皆さまご家族が「健康」であること、そして「家庭円満」であることを祈願して、「三朝大般若祈祷御札」「平成31年曹洞宗宝暦」をお届け致します。
また、檀信徒の皆様方には、元日よりご年始のご参拝いただき大変有難うございました。寒さ厳しき折、風邪など召しませぬよう一層の健康管理とご自愛の程をお願い申し上げます。
本年も旧年中同様、よろしくお願い申し上げます。
合掌!!
平成三十一年 元旦

 
今年は大きな声で
 
元気な人は声が大きい、よく働きます。
もしも貴方が会社で人を採用する場合、何を基準にして選ぶかと言うと、“声の大きい人”にかぎると多くの経営者が語るところです。
反対の人のことを考えれば、声の小さい人は元気がない、あまり働かない、何かダラダラしていて、ハキハキしない、若い人に多くはないですか?
 
だから、子供の内から大きな声を出すように教育、家庭でも仕付けをすべきです。塾通いもいい、スポーツも音楽もいいが、子供やお孫さんには、ぜひ声の教育が必要です。
赤ちゃんの《泣き相撲》が日本全国にあるように、大きな声で泣く赤ちゃんは丈夫なのです。真言密教には阿字観(あじかん)という瞑想法があって、「あ」という声を大事にするそうです。赤ちゃんが生まれる時に最初にすることは声を出すこと。そして、赤ちゃんが発する最初の声が、実はこの「あ」なのです。
皆さん!赤ちゃんの泣き声は「おぎゃ~、おぎゃ~!」だと思っているでしょう。聞いて観察して見て下さい!!赤ちゃんは口を開けて「あぎゃ~、あぎゃ~!!」と泣くんです。
私たちは誰もが元気に宣言して、この世にこうやって生まれて来たのです。
合掌。
『日々是好日』
 
樹木希林さんと黒木華さんが演じる映画『日々是好日』を見に行ってきました。「お茶」の世界を通して、樹木希林さんの温かみのある一言一言、優しさに溢れた、静に凛として、柔らかい日本の良さがにじみ出た素敵な映画でした。
この言葉をどう解釈するかは各人の自由である。家内は「毎日がよい日」と云う。
 
私たちのこれからの人生は、必ず良くいかない日もある、喧嘩する日もある、仕事で失敗して反省する日もある、ひたすら後悔する日もある、涙を流す日だってある。これからも私たちの人生は人々いろいろ様々である。
それで言葉の意味する処とは、たとえば余命幾日もないような状況で一日一日というのは、それがたとえどのような日であったとしても、愛おしむように感じられるものではないだろうかと…。
青空でも、曇空でも、雨降りでも、雪が降っても、その日を大切に受け止めることではないかと思う。
また、もっと些細な日常生活の中では食事をする、散歩する、本を読む、孫と遊ぶ、車でドライブするとか、そういった何気ない行為にすら、慈しみの心を生じさせることではないだろうかと思う。お茶も人生も一期一会と同じ世界と言うことかな?
皆さん、どうぞ今年も「日々是好日」でお過ごし下さい。
☆埼玉の息子の勧めで映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観てきました。
平日1/8にも拘わらず半数以上の席が中高年のお客さんだった。ラストシーンは圧巻でした。全てが終わって場内が明るくなるまで誰一人、席を立つ人がいませんでした。こんなこと初めてです。
私は何度も目に手をやって涙を堪えて、家内も黙っていました。恐らくお客さんたちも感動して涙して居られたのではと思う。息子は号泣してしまったと云う。
 
NEXT21 新春朝坐禅は如何でしょう。午前7時から早朝坐禅を阿賀野市内外の若い禅僧が交代で坐禅指導をしております。個人でも仲間グループでも、また人数がまとまれば送迎も交渉次第とか?
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★昨年はお札、古い御守り、ロウソク、線香等をたくさんお預かりし、供養してお炊き上げを致しました。お札、お守り等の賞味期限は一年間であります。
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