平成31年2月3日(日)
発行者:藤田浩雄
第 233 号

阿賀野川土手より安田橋と宝珠山1/29

 
寒いなー、「昔の人たちはこの冬の寒さに、つらかっただろうな。地球上のすべての生き物が・・・。」と思う。
北の地方ではすべてが凍っている。雪が積もっている。凍りついていても、その下はほっかりと暖かく保たれているのかな。十方仏土中、草木や花々の根が、やさしく芽を抱いている、目に見えぬ神仏に守られていることを信じて・・・ 。
花々がいっせいに咲く春への思いを抱きつつ、静かにじっと、待つ二月です。
 
涅 槃 団 子
二五〇〇年程前、インドの小さな村クシナガラで沙羅双樹の木の下で、二月十五日お釈迦さま八〇才でお亡くなりになりました。これにちなみ、全国の各寺院ではお釈迦さまの徳をしのぶ法要「涅槃会」が催されます。
涅槃とは、本来は煩悩の無くなった「さとりの境地」を意味します。
「涅槃図」 涅槃団子
 
日本各地では「涅槃団子」「花草だんご」「やしょうま」などと呼ばれる団子を作る習わしがあります。この涅槃団子は、お米から作ります。各地域によっていろいろな作り方がありますが、一般的には食紅を使って米の粉を青・黄・赤・白・紫の五色にします。そして、これを丸めて団子にしたり、棒状に伸ばして細かく切ったりします。最後に蒸してできあがりです。
 
お寺では「涅槃図」の前に涅槃団子をお供えして、お釈迦さまのありがたい功徳を涅槃団子に分けてもらい、これを食べると無病息災のご利益があり、身につけると厄除けになると云われています。
 
お釈迦さまの徳が宿った涅槃団子を食べて、また新しい年を頑張りましょう。(安田では三月十五日です)
 
南から“春一番”です・・・
昔、2月4日「立春」を一年の初めとして「暦」が作られてありました。立春早朝、禅宗のお寺では厄除けのために『立春大吉』と書いた紙を門に貼る習慣があります。
この文字は、縦書きすると左右対称になり、一年間災難に遭わない。そして、立春以降に初めて吹く南からの風を《春一番》と呼びます。
《逸話》昔、「立春大吉」と書かれた御札が貼ってあった家に恐ろしい鬼が入りました。
ふと鬼が振り返ると、さっき入る時に見えた「立春大吉」の文字が(鬼が裏側から見ると)「まだ入ってなかったのだ」と思い、逆戻りして出て行ってしまったと云う。
これにより、「立春大吉」のお札を貼っていると『厄除け』になると云われています。
 

三寒四温
坐禅は私たちの心の目を開かせるもの。先入観を捨てて、澄みきった気持ちで世界を見渡せば、寒い冬の中にも春の息吹を、暑い夏の日差しにも秋の落葉を見出すことができる。こうした見た目にとらわれない自由自在な心を禅語で「柔軟心」と云います。
昔の人にとって、鉄の塊が水に浮かぶなどあり得ないことでした。しかし、今は大型船舶や大型タンカーなど大海を航行している。また、大型飛行機が世界中の大空を毎日飛び交っている。
いつの時代も私たち人間は先入観や思い込みを打ち破ることでたくさんの「常識」を乗り越えてきました。
山河大地は、いつも真実いっぱいの姿を現しています。そこから何を学ぶかは、私たち自身の曇りなき心眼にかかっています。
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