平成24年1月31日(火)

発行者:藤田浩雄

第 154 号

毎日、新潟は雪です1/31

 
“自然の力、人間の力”
 
自然は人間の都合には合わせてくれません。人間が智慧という力を使って自然に合わせて生きています。
自然の猛威に古今人間は苦しんできました。しかし、どんなに智慧をふるっても大地震、台風、津波、豪雨といった天変地異に対しては、幾度となく恐れ、苦しんできました。
このような局面から立ち上がるために力になるのが人間本来持ち合わせる“慈悲の心”です。“慈悲”とは自分以外の人を慈しみ、共感できる感情です。この“慈悲の心”が、“絆”、“友”、という言葉に象徴される縁を成し、これまでに幾多の難を乗り越えてきました。
私たちは生きている間に自分一人では乗り越えられないことに遭遇することがあります。東日本大震災の後、お寺の本堂の中が崩れ落ちた壁で足の踏み場もない程の被害に遭い、途方にくれ身も心も疲れ果てておりました。やらなければならないことが目の前に山積みになっているのに心身共に動きません。そんなとき、300キロも離れたところから友達の和尚さんが駆け付けてくれました。
何をしてくれたとか、励ましの言葉をかけてくれたということより、遠方より駆け付けて寄り添ってくれたことに力づけられました。苦しい時に寄り添ってくれる人は、本当に仏さまに見えます。
「人間の如来は人間に同ぜるがごとし」(正法眼蔵)
これは、福井県大本山永平寺を開かれた道元禅師さまの教えです。
つまり、思いや行いを仏として現在に実践することが「如来」である。人は仏として人間の社会の中に生きることが『成仏』だと、道元禅師は解かれました。
合掌!!(明珠抜粋)
 

 
 静かに十方仏土中・・・
 

寒いなー、「昔の人たちはこの冬の寒さに、さぞつらかったろうなー」
それにしてもここ最近の恐ろしいほどの気候変動。地球上のあらゆる生きものが、この変化に巻き込まれていくのでしょうか。

二五〇〇年もの昔むかしに、お釈迦さまはおっしゃいました。「諸行無常」と。しかし、この真実の前に、私たちはどう生きていったらいいのでしょうか。
お釈迦さまのお亡くなりになった二月十五日。北の方ではまだ、すべてが凍っています。でも人々はみな知っています。
雪は積もっていても、凍ってついていても、その下はとてもほっかりと暖かく保たれいることを。その中には草木や花々の根が、やさしく芽を抱いていることを。眼に見えぬ神仏に守られていることを。
花々がいっせいに咲く春への思いを抱きつつ、静かにじっと、待つ二月です。
 

 
節分と言えば
 
私たちは「鬼は外!福は内!」と言いながらの豆まきを思い出しますが、
ひたすら「……」無言で巻き寿司を食べる恵方巻きを取り入れる方が増えているそうです。
「節分は子供の頃から恵方巻きです」という方、「あれって冗談かと思ってました」「あれっ???」という方、何かと謎の多い恵方巻きについて調べました。
恵方巻きの特徴は何と言ってもその食べ方!にありました。
1:太巻きをひとりにつき1本準備する。
……福を巻き込むことから巻き寿司。縁を切らないよう包丁を入れずに丸ごと1本。七福神にあやかり7種類の具が入った太巻きが望ましい。巻き寿司を鬼の金棒に見立て、それを退治する意味もあるらしい。
2:恵方を向く
……恵方とは、その年の歳徳神(としとくじん)の方角のことで、その年の最も良いとされる方角。
3:願いごとをしながら、黙々と最後まで食べる
……しゃべると運が逃げてしまうので、食べ終わるまでは絶対に口をきいてはいけません。
※想像以上にボリュームのある太巻き。食べきれない方はショートサイズや細巻きも人気だそうです。
 
【呼び名もいろいろ】
・恵方を向いて巻き寿司を食べるから「恵方巻き」(豆まきの“まき”をもじっている)
・恵方を向いて食べる寿司なので「恵方寿司」
・丸かぶり(かじること)するから「丸かぶり寿司」
この他にも、地域やお店によって様々な呼び名があるとのこと。
いかがですか。家族揃って同じ方向を向き、黙々と太巻きを食べる光景はなかなかお茶目!?真面目に最後まで成し遂げるのって結構大変なのだそうです。
【 ちょっぴり知識 】
節分とは季節の分かれ目を、「立春、立夏、立秋、立冬の前日」のことをさします。
しかし、寒くて厳しい冬を越えて暖かな春の始まる立春の節分はとりわけおめでたいとされ、昔は立春が新年の始まりにもなる大事な節目だったので、その前日の節分は年越しとして大切なものでありました。
そこで他の節分よりも重要視されるようになり、節分といえば立春の前日をさすようになりました。
 

 
別所虚空蔵尊例祭 
2月12(日)正午より、13日(月)正午まで
~集落にひっそりとたたずむ虚空蔵さま(旧村松町別所)
昔から商売の神様として商人達から多くの信仰を集めて、厳寒な冬の厳しさに古くからの歴史を垣間見ることができる例祭です。地元の人から「虚空蔵さま!!」と呼ばれ大切に信仰され、子供達が作った灯篭の幻想的な灯りが村松駅、村松公園から雪の中を神社まで誘ないます。
各種ご祈祷(福寿無量、家内安全、無病息災、合格祈願、その他)
 
※雪灯篭の点灯は2/12(日)午後5時~9時ころまでです。灯篭の明かりは林昌寺檀家の皆様から昨年より頂戴し集めたロウソクを使わせていただきました。大変有難うございました。
※当日、私と息子も行き、おみくじやお守り売りのお手伝いをしております。 合掌!!
 

 
安田焼
渡部由春 作陶展
◇2月21日(火)~3月4日(日)
◇時間午前10時~午後6時 休廊日:2月27日(月)
  作家在廊予定日 21(火)・22(水)/25(土)・26(日)/3(土)・4(日)
◇アートギャラリー万代島(朱鷺メッセ)  入場無料
◇略歴 昭和 44年 独立
45年 県展初入選
47年 県美展入選
53年 工芸美術展入選
平成 10年 日展入選
~毎年、奨励賞、最優秀賞など数多く受賞~
◇現在 日本現代工芸会会員 新潟県美術家連盟会員
◇焼き物・・・・・ それは、土と炎の素朴な自然美。微妙な色合いの美しさ、手にした感じ・・・・・・。安田焼は、実用品として使われて、初めてその良さがわかる焼き物です。日常雑器をはじめ、工芸創作品に至るまで、作り手の心が伝わる素朴さと、温かさにあふれています。毎日の暮らしの中で、どうぞ「安田焼」をご愛用下さい。 (陶芸家 渡部由春)
安田焼ホームページ


★お仏壇をお掃除されて大きなロウソク、長い線香や古い御札、御守り、また処分に困るような物等をお寺でお預かり致します。
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