平成28年2月3日(水)

発行者:藤田浩雄

第 202 号

林昌寺庫裏二階から2/1

 
心の鬼を払いましょう
 
3日は、お父さんが豆を撒きます。玄関で「福はぁ〜うち、鬼はぁ〜そと〜!!」と三度大声をあげて豆を撒き、戸をピシャリと閉めてから各部屋で撒き、台所を最後に撒く節分です。
節分には年の数だけ大豆を食べて、家族そろって幸せと健康を祈りたいものです。そして、私たちの心の中に他人にまで迷惑をかけかねない恐ろしい鬼の心を退治することは、節分では大切なことではないでしょうか。
また、節分の鬼は私たちの嫌なことを、一人で全部引き受けて逃げていく。つまり、私たちの身代わりになってくれています。鬼は昔から私たちの生活と深いつながりがあって、ただ恐いだけではなく私たちのためになってくれているのです。
私が幼少だった頃、福島西会津の山奥の小さな宿場村で夕方になると仲間たちと一緒に小袋を持って、家々を廻って「豆ひろい」をしました。豆を撒く人は家の主人が裃(かみしも)を着て私たちを待っていて、神棚に献げた一升の豆とアメ、ミカン等を声高らかに「福はあ〜うち、鬼はあ〜そと〜!!」と撒き、私たちは嬉々と拾いました。家に帰って、家族みんなでコタツに入って年の数だけの豆を食べて一年の「無病息災」を祈ったことが懐かしく思い出されます。
南南東」に向かって…‥
また、関西で昔からの風習で節分の日に恵方巻きをその年の方角に向いて黙って食べると縁起が良いとされる。
恵方とはその年の干支によって定められる方角。その方向に歳徳神(としとくじん)がいるとされて、吉方とも書く。
 
涅 槃 団 子
二月十五日はお釈迦さまがお亡くなりになった日です。これにちなみ、全国のお寺ではお釈迦さまの徳をしのぶ法要「涅槃会」が催されます。涅槃とは、本来は煩悩の無くなったさとりの境地をさしますが、一般にはお釈迦さまの亡くなられたことを意味します。
涅槃図 涅槃団子
昔からお寺や家庭で団子を作る習わしがあります。日本各地では「涅槃団子」「花草だんご」「やしょうま」などと呼ばれています。この涅槃団子は、お米から作ります。いろいろな作り方がありますが、多くの地域では食紅を使って米の粉を青・黄・赤・白・紫の五色にします。そして、これを丸めて団子にしたり、棒状に伸ばして細かく切ったりします。最後に蒸してできあがりです。
お寺では法要のときに、涅槃団子を「涅槃図」の前にお供えします。こうして、お釈迦さまのありがたい功徳を涅槃団子に分けてもらい、これを食べると無病息災のご利益があり、身につけると厄除けになると云われています。
新しい年を迎え、お釈迦さまの徳が宿った涅槃団子をみなさんも食べてみて下さい。
合掌!!
 
南から“春一番”が
昔、2月4日「立春」を一年の初めとして「暦」が作られてありました。立春早朝、禅宗のお寺では厄除けのために『立春大吉』と書いた紙を門に貼る習慣があります。
この文字は、縦書きすると左右対称になり、一年間災難にあわない。そして、立春以降に初めて吹く南からの風を《春一番》と呼びます。
《禅宗逸話》昔、「立春大吉」と書かれた御札が貼ってあった家に鬼が入った事がありました。
ふと鬼が振り返ると、さっき入る時に見えた「立春大吉」の文字が(鬼が裏側から見ると)「まだ入ってなかったのだ」と思い、逆戻りして出て行ってしまったと云う。
これにより、「立春大吉」のお札を貼っていると『厄除け』になると言われています。
 

別所虚空蔵尊例祭
2月12(金)正午より、13日(土)正午まで
〜集落にひっそりとたたずむ虚空蔵さま(旧村松町別所)〜
昔から商売の仏様として商人達から多くの信仰を集めて、厳寒な冬の厳しさに古くからの歴史を垣間見ることができる例祭です。地元の人から「虚空蔵さま!!」と呼ばれ大切に信仰されております。毎年、子供達が作った灯篭の幻想的な灯りが村松町から雪の中を別所虚空蔵さままで誘ないます。
各種ご祈祷(福寿無量、家内安全、無病息災、合格祈願、その他)
※当日、私と息子もお手伝いに行きます。 合掌!!
 

 
「いのち」はどこにある‥‥‥?
御誕生寺住職 板橋興宗
私たちは今、ここに生きています。死んではおりません。
人は誰もが「いのち」の大切さを言います。それでは「いのち」はどこにありますか。
心臓ですか。頭脳の中ですか。からだ全体ですか。からだ全体は肉体とか、身体とか言いますが、「いのち」とは言いませんね。
私たちは「今」息をしております。「今」目の前にものが見えます。聞こうと思わないのに小鳥の鳴き声や、自動車の音も聞こえます。
私たちは、瞬間々々からだ全体で感じ取り、反応しながら生きております。
 
「今、ここでからだが実感している。」そのことが「いのち」そのものであります。それを「ほとけ」とも言います。
 
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 場   所 阿賀野市六野瀬331 (株式会社 神田酪農)
 開店時間 午前11時から午後5時まで
 定 休 日 木曜日
 駐 車 場 有り

★昨年のお札、古いお守りや、お仏壇をお掃除されてロウソク、線香やまた処分に困るような物等がありましたらお持ち下さい。後日ご供養しお炊き上げ致します。
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