平成28年5月1日(水)

発行者:藤田浩雄

第 205 号

林昌寺屋根から5/2

 
安居(あんご)
修行道場(僧堂)では、この時期「安居」という特別の修行期間に入ります。「百日禁足」とも云われ、三ヶ月にわたり道場から出ることなく修行(坐禅、読経他)に励みます。
これは古代インド、お釈迦さまの時代に由来します。インドは季節が雨期と乾期に分かれています。
この雨期のころは、道もぬかるみ、川も増水して歩くこともままになりません。そして、動植物が活発に動き始める時期でもあり、足で踏みつける危険もあります。
それで、地方を巡って修行するのではなく、一ヶ所に集まって研鑽する期間と定めました。これを夏(げ)安居・雨(う)安居と呼びます。僧堂では、いまもこのような期間を定め修行に励んでいます。
 
★阿賀のきつねの嫁入り★
昔、麒麟山には狐がいて、毎晩のように狐の声が聞こえ、そして、狐火の多く見える年「狐の嫁入り行列の見えた年」は豊作で縁起が良いと言い伝えられてきました。
 ☆つがわ 狐の嫁入り行列完全版(29:16) 2005/05/03 新潟見どころナビさん
 ☆つがわ 狐の嫁入り行列 2015/05/5 デジブック広場しょう風さん
 
本堂 平成大改修
林昌寺本堂は、この地に移築して280年余り一度も火災に遭わずに現在に至ります。安田地区寺院では最も古い建物となり、戦後、瓦屋根にふき替えて近年雨漏りなどで伽藍の損傷が激しく、耐震工事と併せて全檀家のご協力をいただき大改修をさせていただくことになりました。
工事期間は8月まで、このGW連休後には新しい瓦屋根にふき替えます。
手塩にかける
 
最近、TVで宣伝しているコンビニの“おにぎり”は大変美味しいと思います。しかし、厳密には、「おにぎり」とは言えない?
私たちは子供のころから、手作りのおにぎりをいただいてきました。濡れた手に塩を振り掛けて、ご飯をのせ力を加える。けれども力まかせではなく、力を内に込めながら、逆に力を抑えている。そして、「愛情」というハンドパワーを注入する。
これが、“にぎる”ことであり、“むすぶ”ことであり、でも潰(つぶ)すことではない。ご飯の粒と粒が結ぶことであって、堅く締まっているけれども粒と粒が立ち上がり、生き生きしている。
工場で大量生産される商品は型に入れて機械的に圧縮している。あれは「おにぎり」ではなく「おしぎり」ではないのかな?
私もたまにコンビニのおにぎりを食べます。工場で作られた商品は、どこか味に深みがありません。その便利さや気軽さにあやかりつつも、昔ながらの手作りの味を大事にして、手 塩 に か け て “おふくろの味”を大事にしていきたいと願う。母と子とが結ぶ手作りのおにぎりこそが、「おむすび」と呼べるのではないでしょうか。特に若いお母さん方に心からお願いしたい。
 
【広告欄】
★★★ソフトクリーム&ジェラートショップ(HP)★★★
 場   所 阿賀野市六野瀬331 (株式会社 神田酪農)
 開店時間 午前11時から午後5時まで
 定 休 日 木曜日
 駐 車 場 有り

★昨年のお札、古いお守りや、お仏壇をお掃除されてロウソク、線香やまた処分に困るような物等がありましたらお持ち下さい。後日ご供養しお炊き上げ致します。
[発行予定]既発行一覧
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月