平成27年12月15日(火)

発行者:藤田浩雄

第 200 号

阿賀野川土手から阿賀連峰を望む12/5

 
立ち止まる練習
師走。慌ただしく日々の生活を送っている方々が多いことと思います。
私たちの生活は、得てしてパソコンや携帯電話、スマートフォンなど、便利なものが増える一方で、それによりさらに忙しさが増すと感じることがあります。技術の進歩は必ずしも「ゆとり」を与えてくれるものではないようです。
 
東京グランドホテルで開催している朝の座禅会には、二十代から三十代のOLの方が大勢参加している。その参加者の一人が印象的な言葉を言いました。
「私たちって、走り続けないといけないって思っているから、立ち止まれないよね!!」
 
とはいえ、「立ち止まる」にも練習が必要です。それが坐禅です。
“静かに姿勢を調え、息を調える時間” より速く、より効率的に成果を求められる社会生活の中で、たまに立ち止まり、「こころの深呼吸」をする時間があれば、また世界が変わって見えるかもしれません。
 
忙しいからこそ、立ち止まる。自分と向き合い、自分を感じる大切な時間を、是非味わってみて下さい。     合掌!!
 

 
 ご先祖さまと笑顔で 
 
「善業」を積んでいるか、「悪業」を積んでいるのか私たちは見極めなければいけない・・・・  
しかし、これまでの日々の生活を振り返れば悪業の数々。それでも地獄には堕ちたくないものです。私たちは仏さまに祈ります・・・・ 
青森県の最北に位置する下北半島「恐山」(曹洞宗)の境内にはあっちこっちから硫黄が噴出し、血の池地獄や三途の川など地獄模様が広がっています。
その「恐山」には、霊的な力があるとされる「イタコ」がおり、毎年七月には全国から多くの人々が集まって、亡くなった人と向き合って涙しながら感謝し供養をしていると云う。
私たちも、やがてこの世での寿命が尽きあの世に旅立つときがやって来ます。願わくば、浄土で亡き方々、ご先祖さまたちと笑顔で再会したいものです。  合掌
 

新しい年に祈る
今年も異常気象の一年間がまもなく終わろうとしております。日本全国のお寺では元日から三日まで『三朝祈祷』と申します、日本平和、世界平和、檀家の皆様方の身体健勝、無病息災、家内安全、所願成就等を祈って、ご祈祷が行われます。
お正月に神社やお寺に参拝する初詣は古くから日本の習わしですが、仏教徒である私たちは、元日は家族全員でご先祖様に手を合わせ、旧年中の無事を感謝し、新しい年の無事を祈り、誓願をたてお墓参りして新年のご挨拶をしましょう。
 
ご訪問をありがとうございました。新しい年が良い年でありますように!!
 
 
★お仏壇をお掃除されて大きなロウソク、長い線香や古い御札、御守り、また処分に困るような物等をお預かりし、後日ご供養してお炊き上げ致します。
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