平成30年6月19日(火)
発行者:藤田浩雄
第 230 号

国道、都辺田川より宝珠山を望む
いよいよ、衣替え!!
 
いよいよ梅雨の時季になりました。私たちお坊さんも、この時季に衣替えをします。でも、衣(ころも)が半袖になったり、半ズボンになったりするわけにはいきません。下着の上に襦袢、白衣、衣、お袈裟・・・ と五枚は重ねて着ている、それぞれの生地が夏用の薄いものになりますが・・・・・
しかし、五枚!夏場にこの重ね着はかなりの修行ですよ。やはり薄着でも、五枚も重ねると毎度汗だくになります。
しかしながら、夏を過ごすにはこのスタイルがちょうど良いそうです。肌を露出しないことで、直射日光から受けるダメージを防ぐことができる。また、暑い時には汗を流したほうが体温が程よく保たれる。水分は、お参りに行った先の檀家さんで出してくださるお茶で十分に補給できます。
これからお盆に向かって洗濯が大変な季節になります。「また暑い夏が来るな!」と何だか恨めしく思うこの頃です・・・・

人生とギャンブル
 
「カジノ法案」が強行採決された。
 
「結婚」はギャンブルであると、私は短絡的に思っている。しかし、どんなに良い結婚でも夫婦の間の理解と努力がなければ、決してうまくはいかない。
これまで私はパチンコをしたり、宝くじも買ったりしたけど当ったためしがない。結果的にそれで良いのかも知れない。それで淡い夢を見ることが出来たのは確かである。
もしかして、キャリーオーバー10億円などを当てたものなら運命のルールが狂って、大金に群がる人々の憎愛、怨恨を生み、殺人事件すら起きかねない。
そんな時は早々にお寺に寄進した方が絶対にいいと思います。合掌。
私たちはギャンブルで財を成すことはない。一時的に大金持ちに、豪遊した話は聞きますが、そんな生活は長くは続かない。お金が無くなると味をしめたギャンブルに再び手を出す。ついには一文無しとなって家族は離散、人生そのものすら失ってしまう。実際によくある話です。
つまり、「与えずして得たものは、必ず返さねばならない。」世の中は必ず何かをあたえる、提供することによって何かを得るのが「道理」というもの。与えずして得たもの、不正によって得たもの、ギャンブルによって得たものは必ず返さねばならないし、償わねばならないし、失わねばなりません。
この時期に、そんな「カジノ法案」がなぜに強行採決までするか。その理由とは
パチンコも宝くじも、人生の楽しみの大事な一つです。しかし、楽しみの範囲なら「運命の女神さま」も叱らないと思います。結局、真面目に汗を流してコツコツ働いた人が人生の勝利者となるのです。
合掌。
喝アーツ!!
  「喝」(大声で叱ることで大事なことを気付かせようとする言葉)
(水戸の黄門さまに「禅」を指南した心越興儔禅師との間で交わされたエピソード)
ある時、茶目っ気のある黄門さまは心越禅師の胆力を試してみたくなり、禅師を招き酒席を用意し、禅師に盃を渡して家臣に酒をなみなみと注がせた。
「さあ禅師、召し上がってくだされ」と酒をすすめ、禅師が酒を飲もうと盃を口に近づけた瞬間、すぐ隣の部屋に潜ませておいた家臣が鉄砲を巨大な音とともに発射させた。当初から禅師を驚かせるつもりだったらしい。
「ズドーン!!」という轟音が響き渡る酒席で、しかし、禅師は動じることなく酒を飲んでいた。 鉄砲の音に驚いて盃を落とすのではないかと予想していた黄門さまは、一滴の酒もこぼさない禅師の姿に驚いたと云う。
 
「禅師、今しがたは失礼した」
「失礼? 鉄砲の音のことですかな?」
「いや、禅師を驚かせようと思って家臣に撃たせたのだよ」
「ハハハ、鉄砲は武士の常でございましょう。いつなんなりと撃っていただいてかまいませんよ」
そう言って飲み終えた盃を返盃し酒を注ぐと、黄門さまは酒を飲もうと盃を持ち上げ、今まさに飲もうとするそのとき、
「喝アーツ!!」と禅師は大声で叫んだ。
雷のような大声を浴びて黄門さまは驚き、思わず盃を落としてしまった。
あたりは酒びたしになり「なにをなさるか!」と詰め寄る黄門さまに、「喝は禅家の常ですからのう」と言った禅師はまあ、許してくだされとのんびりとした姿に黄門さまは敬服したとか・・・ 。 
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